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15- I- 0021 201 5 年 7 月 7 日
株式会社日本格付研究所(J C R)は、以下のとおり信用格付の結果を公表します。
新韓銀行
(証券コード:−)【据置】
外貨建長期発行体格付 A+
格付の見通し 安定的
債券格付 A+
■ 格付事由
(1) 韓国の 4 大銀行グループの一つである新韓ファイナンシャル・グループの中核商業銀行。14 年末の連結 総資産は 256 兆ウォン(約 28 兆円)。グループ傘下に国内カード最大手の新韓カードを擁するほか、グル ープの事業は他にも証券、生命保険など多岐にわたる。グループ連結業務粗利益に占める当行の割合は約 6 割と非銀行業務の寄与が比較的大きい。格付は、堅固な国内事業基盤、比較的良好な資産の質と資本水 準を反映している。他方、制約要因として、強い競争圧力などの厳しい事業環境や市場性調達に依存した 外貨調達構造を考慮している。低金利の継続や競争による利ざやの縮小から収益性の低下が続いているほ か、建設、不動産、造船など一部の企業部門では依然として資産劣化の懸念が残る。しかし、堅固な事業 基盤や保守的なリスク管理を背景に一定の利益を確保し、現状程度の資本水準を維持すると J C R ではみ ている。このため格付を据え置き、格付の見通しを安定的とした。
(2) 充実した国内支店網と個人・企業双方での確立した顧客基盤を有し、預金・貸出金の国内シェアはいずれ も 12∼13%と事業基盤は堅固である。厳しい競争下でも貸出残高は一貫して増加しており、ここ数期は 特に比較的スプレッドの厚い SOHO の取り込みが奏功し中小企業向けが伸びているほか、減少傾向にあ った住宅担保ローンも 14 年には増加に転じた。もっとも、足元の好調な貸出増は金利の低下や L T V 規制 の緩和といった政府の政策が少なからず影響しているため、他行との競争のもと利ざやを確保しつつ現在 の拡大ペースを持続できるかは慎重にみていく必要がある。調達面では注力する低コスト預金が比較的堅 調に伸びている。
(3) 従来リスクが高い顧客層への貸出を抑えるなど与信スタンスは保守的であり、資産の質は大手銀行の中で も良好である。15 年 3 月末の不良債権比率および要注意以下比率はそれぞれ 0. 98%、1.67%と大手銀行 で最も低く、与信コストも他行比抑えられた水準で推移してきた。国内の銀行で不良債権の主因となって いる建設、不動産、造船セクター向けの与信については、大口の不良債権処理や予防的な引当金の積み増 しが一巡し、短期間に収益を大きく圧迫するリスクは低下している。15/ 12 期第1 四半期にも個別の貸出 先について健全性の低下が見られたが、追加の引当金は収益対比で管理可能な水準に収まった。大手の造 船会社に一定のエクスポージャーがあるため、これらの企業の財務状況が悪化した場合などに受け得る影 響には注意が必要である。
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(5) ウォン建の預貸率は 10年の規制導入を受けて100%以下に低下している。15年から導入されたバーゼル III 基準の流動性カバレッジ比率(15 年 3 月末:100.5%)などを見ても、流動性には全般的に改善が見ら れる。他方、外貨調達は依然としてホールセール・ファンディングに依存している。当局の規制に基づき マチュリティ構造などには先行き一定の改善が見込まれるものの、外貨預金の積み立てなどにより金融市 場の変動に対する耐性を高めていくことが課題である。
(6) 14 年 12 月末のグループ連結自己資本比率および普通株式等 T ier1 比率はそれぞれ 13. 0%(当行単体: 15. 4%)、10. 4%(同 12. 7%)と相応の水準にある。バーゼル II 基準適格証券への依存度も比較的低く、 これを全額控除したベースでも自己資本比率は一定水準を確保している。先行きも利益計上による内部留 保を通じ良好な資本水準を維持するとみている。
(担当)田村 喜彦・佐伯 春奈 ■ 格付対象
発行体:新韓銀行(S hinhan Bank) 【据置】
対象 格付 見通し
外貨建長期発行体格付 A+ 安定的
対象 発行額 発行日 償還期日 利率 格付
第 2 回円貨社債(2012) 36 億円 2012 年 7 月 17 日 2015 年 7 月 17 日 1. 42% A+ 第 3 回円貨社債(2013) 267 億円 2013 年 7 月 29 日 2015 年 7 月 29 日 0. 83% A+ 第 1 回変動利付円貨社債(2013) 33 億円 2013 年 7 月 29 日 2015 年 7 月 29 日 (注) A+ 第 4 回円貨社債(2014) 200 億円 2014 年 11 月 12 日 2016 年 11 月 11 日 0. 32% A+ 第 5 回円貨社債(2014) 100 億円 2014 年 11 月 12 日 2017 年 11 月 13 日 0. 39% A+
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格付提供方針に基づくその他開示事項
1. 信用格付を付与した年月日:2015 年 7 月 3 日
2. 信用格付の付与について代表して責任を有する者:藤本 幸一
主任格付アナリスト:田村 喜彦
3. 評価の前提・等級基準:
評価の前提および等級基準は、J C R のホームページ(http:/ / www. jcr. co. jp)の「格付方針等」に「信用格付の種類
と記号の定義」(2014 年 1 月 6 日)として掲載している。
4. 信用格付の付与にかかる方法の概要:
本 件 信 用 格 付の 付 与 にか か る方 法 の 概 要 は、 J C R の ホ ー ムペ ー ジ ( http:/ / www. jcr. co. jp) の 「 格 付 方針 等 」 に 、
「コーポレート等の信用格付方法」(2014 年 11 月 7 日)、「銀行等」(2014 年 5 月 8 日)、「銀行持株会社および子銀
行の格付けについて」(2001 年 3 月 15 日)として掲載している。
5. 格付関係者:
(発行体・債務者等) 新韓銀行(Shinhan Bank)
6. 本件信用格付の前提・意義・限界:
本件信用格付は、格付対象となる債務について約定通り履行される確実性の程度を等級をもって示すものである。
本件信用格付は、債務履行の確実性の程度に関しての J C R の現時点での総合的な意見の表明であり、当該確実性
の程度を完全に表示しているものではない。また、本件信用格付は、デフォルト率や損失の程度を予想するもので
はない。本件信用格付の評価の対象には、価格変動リスクや市場流動性リスクなど、債務履行の確実性の程度以外
の事項は含まれない。
本件信用格付は、格付対象の発行体の業績、規制などを含む業界環境などの変化に伴い見直され、変動する。ま
た、本件信用格付の付与にあたり利用した情報は、J C R が格付対象の発行体および正確で信頼すべき情報源から入
手したものであるが、当該情報には、人為的、機械的またはその他の理由により誤りが存在する可能性がある。
7. 本件信用格付に利用した主要な情報の概要および提供者:
・ 格付関係者が提供した監査済財務諸表
・ 格付関係者が提供した業績、経営方針などに関する資料および説明
8. 利用した主要な情報の品質を確保するために講じられた措置の概要:
J C R は、信用格付の審査の基礎をなす情報の品質確保についての方針を定めている。本件信用格付においては、
独立監査人による監査、発行体もしくは中立的な機関による対外公表、または担当格付アナリストによる検証など、
当該方針が求める要件を満たした情報を、審査の基礎をなす情報として利用した。
9. J C R に対して直近 1 年以内に講じられた監督上の措置:なし
■留意事項
本文書に記載された情報は、J C Rが、発行体および正確で信頼すべき情報源から入手したものです。ただし、当該情報には、人為的、機械的、また
はその他の事由による誤りが存在する可能性があります。したがって、J C Rは、明示的であると黙示的であるとを問わず、当該情報の正確性、結果、
的確性、適時性、完全性、市場性、特定の目的への適合性について、一切表明保証するものではなく、また、J C Rは、当該情報の誤り、遺漏、また
は当該情報を使用した結果について、一切責任を負いません。J C R は、いかなる状況においても、当該情報のあらゆる使用から生じうる、機会損失、
金銭的損失を含むあらゆる種類の、特別損害、間接損害、付随的損害、派生的損害について、契約責任、不法行為責任、無過失責任その他責任原因
のいかんを問わず、また、当該損害が予見可能であると予見不可能であるとを問わず、一切責任を負いません。また、J C Rの格付は意見の表明であ
って、事実の表明ではなく、信用リスクの判断や個別の債券、コマーシャルペーパー等の購入、売却、保有の意思決定に関して何らの推奨をするも
のでもありません。J C Rの格付は、情報の変更、情報の不足その他の事由により変更、中断、または撤回されることがあります。格付は原則として
発行体より手数料をいただいて行っております。J C Rの格付データを含め、本文書に係る一切の権利は、J C Rが保有しています。J C Rの格付データ
を含め、本文書の一部または全部を問わず、J C R に無断で複製、翻案、改変等をすることは禁じられています。
■NR S R O 登録状況
J C R は、米国証券取引委員会の定める NRSRO(Nationally Recognized Statistical Rating O rganization)の 5 つの信用格付クラスのうち、以下の 4 クラ スに登録しています。(1)金融機関、ブローカー・ディーラー、(2)保険会社、(3)一般事業法人、(4)政府・地方自治体。
■ 本件に関するお問い合わせ先